英進館を表現する際に、ふさわしいものの1つとして、新卒の採用情報がある。

英進館の特徴と姿勢を最もよく表していると思われるので紹介しよう。

2007リクナビ採用情報より
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『創立以来、20年連続の成長を遂げている英進館。その原動力は圧倒的な強さを誇る合格実績です。この4年間で1.6倍に増えました。全国でも九州に英進館ありと注目されるほどの九州の主要な中学・高校のほとんどの入試でトップクラスの合格者という抜群の合格実績を誇り、この少子化の時代に年々10%程度の生徒増を実現しています。』
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どうだろうか。

非常に勢いのある言葉に圧倒される方もいるでしょう。

売上高を見ても、常に右肩上がりで平成18年度3月期で、64億円と過去最高を記録し、在籍生徒数も同じく過去最高の20,578名を記録している自負と自信が採用面でも表れていると言えるだろう。

塾というのは、ある意味で他社との差別化が非常に難しい業界です。

「勉強のシステム」というものは、秘蔵の虎の巻があるわけでなく、時間の経過とともに、また、結果としての「合格実績」によって、自然淘汰され、どの塾の授業もサービスも似たり寄ったりになっていきます。

そうなると、やり方はほぼ一緒。そこで、皆、「合格実績」に走っていくわけです。

なにより一番消費者に訴える数値ですから。だから、「合格実績の数」での差別化を図ろうとする。

ただ合格実績を挙げていくには、母体となる「生徒数」がどうしても必要になってきます。ならば、必然的に、数多くの教室数を展開する形にならざるを得ない。

よく大手学習塾が「合格者数」を誇るに対して、中小零細塾が「合格率」を誇る事象が全国各地で散見され、お互いがネット上で罵り合っている状態の地域もあります。

これなどは、まさに差別化を図るのが難しいということを表している現象です。

生徒数が少ない中小零細塾が大手に対して「合格者数」で太刀打ちできるはずもなく、「合格者数÷受験者数」という「合格率」で勝負するほかはないわけです。

そうやって「合格率」で勝負してきた塾も拡大を望み、生徒数の増加が回転し始めると、自然と「合格者数」で勝負をし始めるようになる。

どちらがいい悪いではなく、大は大の戦い方が、小には小の戦い方があり、各塾が自分の有利な土俵で戦おうとするのが当然であるということです。

そんな中で、英進館は、他塾との差別化の一環として、
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◆多大な費用をかけて理系離れに警鐘をならし、理科実験授業・レポート作成指導
◆正規指導時間外に設ける読書作文指導
◆礼儀作法、長幼の序、人間教育等を教える週一回のホームルーム実施
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を掲げています。

コストがかかるといわれる理科実験教室を設置し、現在では、全29校のうち22校に理科実験室があり、小1から小6まで約1800人が受講するとのこと(2005年12月読売新聞)。

差別化のしにくい業界でのこうした試みは、英進館の大きな特徴の1つです。

コストがかかるといわれる理科実験室も、ペイしなければ、継続して提供できないわけで、これまで20年実施してきたノウハウの蓄積と受講者数の増加を達成できれば十分ペイできるということでしょう。

同じ読売新聞の誌面では、教務部長のコメントとして

「難関中学の入試は、教科書の知識だけでは対応できない問題が増えており、問題にどんな規則性が隠されているか見抜かなければならない。それには、日ごろから、五感を使ったトレーニングが必要」

とのコメントがあるが、2005年からは「小3以上の塾生は全員受講」、いずれは「全学年で全員受講とする考え」を表明しているところをみれば、コスト対策も抜かりなく進んでいるようだ。

さらに付け加えられる特徴としては、東大出身の精鋭教師が中心となり2年の歳月をかけて作成したと言われる「難関私立入試完全攻略本」であろう。

業界では初と言われ、1998年に特許を取得している。

英進館曰く
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「特許取得以来、各方面、 特に出版関係各社や算数教師より問い合わせ殺到。
問題集・教材史上例のない算数オリジナルテキストで、分野別・解法別・難易度別のユニークな編集が注目を浴びています 」とのこと。
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どんなテキストか気になる向きもあろうが、その後業界内で大きな反響を呼んでいるフシはない。 

「分野別・解法別・難易度別」の問題集は塾でも多く使われているだろうし、市販の問題集にも数多くあり、ここでは、問題集の内容がどうこうよりも、「問題集」で特許を取ってしまうその姿勢が英進館らしいということで取り上げた次第。

英進館では、1997年にスタートした現役予備校『英進館高等部』もスタートさせた。

中学入試では四谷大塚と提携して進めてきたわけだが、高校生向けには東進との提携で対応。

現在のIT長者の企業が吸収合併を繰り返して急速に拡大していく手法は目新しくないが、一から作り上げるよりも、提携してノウハウを買った上で、拡大していく戦略は急速に拡大を目指す場合には、非常に現実的な選択であると言える。

最初に述べたが、「合格実績」を売りにするためには、「生徒数」の増加、生徒数の増加を考えれば、対外的にはノウハウを持つ塾との提携をし、塾の内部では、面倒を見てきた内部の塾生を小学から中学、中学から高校の卒業時に、もうワンステップ、次のステージに持ち上げていく、エスカレーターで上げていくのが最短で効率的
な選択になり、その道を英進館は進んでいるといえよう。

少子化の影響で学習塾業界は大きな転換期にあるなか、全教研は、新しい市場の開拓を積極的に進めています。

中垣一明社長曰く「有名校への進学率だけを競う時代は終わった」と。

全教研のキャッチフレーズの1つとして、

  「全教研で身につけるものは受験知識だけではありません。各
   学年に対応した知識と考える力、疑問を発見して解決する能
   力、そして自ら学ぶ姿勢……。
   それらは学校を卒業後も、人生を切り開いていく真の知力とな
   ります。また学習合宿やわくわく体験ツアー、種々のイベントや
   定期的な個人面談などを通じて精神・生活面の指導も行い、
   徹底的に面倒を見ます。さらにニーズに合わせた多様な講座
   を準備し、子どもたちの夢の実現に全力を尽くしています。」

というのがあり、全教研では、こう表しています。


学力=素質(個性)×環境(指導力)×やる気(モチベーション)=無限大

素質×環境×自発性= ∞(無限大)

そして、それらを形にしたものが、通常講座以外にも開講している
◆速読講座(りらくっち2)
◆表現力を培う読書・作文教室
◆児童英語
◆中学生向けのリスニングワールド
◆パズル道場
◆理科実験
◆ロボット製作で科学を学ぶCrefus(クレファス)

実に多様な講座を開講しています。

これ以外にも、泊り込みで行う企画を数多く催しています(下記※参照)。

業界の中では一番最初に上場した全教研。

社長の「有名校への進学率だけを競う時代は終わった」という時代認識を受けて、合格実績一辺倒の塾からの脱皮を図っているように見えます。

こうした姿勢は、積極的に教室数を増大させるのではなく、計画的に1年に2教室を展開する点等によく表れています。

親はこれら塾の姿勢から好ましいものを選択する。選択できる時代になったといえるでしょう。

現在日本各地でテレビ局や電力会社の大手企業が、泊りがけの合宿、キャンプ、川遊びなどを集団で行う企画が数多く催されています。

企業側は、こうした企画を通して、企業のイメージアップを図っているわけですが、それだけでなく、子供たちを自然のある場所で、環境教育やリーダーシップ研修をやってほしいという家庭の要望やニーズが確実に高まっているということでしょう。

それらは昔は家庭なり、もっといえば、家の近くで遊ぶことで実現できていたことですが、習い事の多様化、子供のスケジュールの過密化などによって、普段の生活では、ほとんど実現ができなくなった証かもしれません。

そこで、塾自体が「習い事」として、それらを取り込んでしまおうというのが全教研といえそうです。

とにかく合格実績を出す塾を選ぶのも、自然体験や才能開発講座をたくさん持つ塾を選ぶのも親の考え方次第です。

1つだけ注意するとすれば、どこかに、親や家庭が頼むとしても、請け負ってくれる企業なり、塾が子供と接する時間は、学校や家庭に滞在する時間よりも圧倒的に少ないということです。

つまり、なにからなにまで、すべてを塾が実現してくれるわけではないということです。

それは、塾の力がないということではありません。時間的な拘束時間に限界がある以上、影響力は学校や家庭のほうがはるかに大きいということ。

だから、まずは合格実績のある塾に入り、良きライバルたちがいる上位の学校に行くか、それともさまざまな体験をさせながら、子供を伸ばしていくかなど、受け入れ側よりも、送り込む親の考え方が問われる時代です。


※全教研の泊り込み企画

◆わくわく体験ツアー 小1~小6
◆おもしろ体験ツアー 小1~小4
イルカウォッチングやSL乗車など、1泊2日で実施。

◆社会科体験学習 東京探訪
日本の首都東京、中でも政治や経済の中心となる場所を訪れ、国を動かすメカニズムに直接ふれる
社会科体験学習。[新小4~新高1]2泊3日。

◆種子島・屋久島探検の旅
[新小4~新高1]3泊4日

◆Zenkyoken English Summer Camp in Aso (ZESCA)
外国に行かずに留学体験ができるキャンプ。阿蘇の自然を生かしたウォークラリーやナイトハイキングなどを取り入れて、英語も自然も満喫できる3日間。1グループ8名程度に外国人と日本人のスタッフがつき、指示はすべて英語。2泊3日。

◆小豆島星くずの村 理科実験学校体験入学
小豆島で理科の実験を体験。[小4~中1]3泊4日

もちろん、小5~中3については、3泊4日の通常の勉強合宿もあるようです。


<お役立ちリンク集>


中学受験・高校受験の親技


NOSIDE2005


考える学習をすすめる会


ハッスルパパの嗚呼!中学受験物語!



落ちこぼれの逆襲!



英進館は、九州で初めて四谷大塚と提携を結びました。英進館曰く、「英進館の指導システムは、四谷大塚システムに英進館オリジナル教材を融合させている」と。

四谷大塚は投信と

四谷大塚システムの最大の特徴と言われているのがスパイラル方式のカリキュラム。スパイラルのカリキュラムとは、同一テーマをある程度の時間をおいて何度も学習するシステムです。

ただ、このスパイラルのシステムは、今では他の中学受験指導でも使用されており、繰り返しの学習の必要性から、自然とそういうやり方にどこも行き着いたと言えるかもしれません。

知っておくべきことは、学習をするたびに基本から応用・発展へと難易度をなだらかに調整していくスパイラク方式も、最初の基本ができていなければ、全然スパイラルになっていかないということです。

また出てくるからという姿勢でなく、少なくとも習った時点で基本だけは押さえておかないと、非常に多くの単元が出てくる中で取りこぼしが多くなっていくからです。

そういう意味で、途中入塾は非常にきついわけです。家庭で学校の内容を超えて自学自習をしているのであれば対応も可能ですが、そうでなければ、少なくとも、5年生の段階から学習していくことが子供の負担を考えても妥当であると思います。

英進館 VS 全教研メニュー一覧

会社概要比較
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売上高&生徒数比較
全教研&英進館の売上高  全教研07年度 9カ月単体、当期54.5%減9500万円で2008年3月予想2.82億円の赤字に  全教研、中間単体、07年9月当期赤字転落  英進館2009年教師募集&会社最新情報  全教研平成19年第3四半期業績  
合格実績比較
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特徴比較
英進館の特徴&姿勢  全教研の特徴  英進館の中学受験  
講習会
英進館2007年夏期講習会  2007年英進館新規開校  
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