英進館の特徴&姿勢
英進館を表現する際に、ふさわしいものの1つとして、新卒の採用情報がある。
英進館の特徴と姿勢を最もよく表していると思われるので紹介しよう。
2007リクナビ採用情報より
どうだろうか。
非常に勢いのある言葉に圧倒される方もいるでしょう。
売上高を見ても、常に右肩上がりで平成18年度3月期で、64億円と過去最高を記録し、在籍生徒数も同じく過去最高の20,578名を記録している自負と自信が採用面でも表れていると言えるだろう。
塾というのは、ある意味で他社との差別化が非常に難しい業界です。
「勉強のシステム」というものは、秘蔵の虎の巻があるわけでなく、時間の経過とともに、また、結果としての「合格実績」によって、自然淘汰され、どの塾の授業もサービスも似たり寄ったりになっていきます。
そうなると、やり方はほぼ一緒。そこで、皆、「合格実績」に走っていくわけです。
なにより一番消費者に訴える数値ですから。だから、「合格実績の数」での差別化を図ろうとする。
ただ合格実績を挙げていくには、母体となる「生徒数」がどうしても必要になってきます。ならば、必然的に、数多くの教室数を展開する形にならざるを得ない。
よく大手学習塾が「合格者数」を誇るに対して、中小零細塾が「合格率」を誇る事象が全国各地で散見され、お互いがネット上で罵り合っている状態の地域もあります。
これなどは、まさに差別化を図るのが難しいということを表している現象です。
生徒数が少ない中小零細塾が大手に対して「合格者数」で太刀打ちできるはずもなく、「合格者数÷受験者数」という「合格率」で勝負するほかはないわけです。
そうやって「合格率」で勝負してきた塾も拡大を望み、生徒数の増加が回転し始めると、自然と「合格者数」で勝負をし始めるようになる。
どちらがいい悪いではなく、大は大の戦い方が、小には小の戦い方があり、各塾が自分の有利な土俵で戦おうとするのが当然であるということです。
そんな中で、英進館は、他塾との差別化の一環として、
◆正規指導時間外に設ける読書作文指導
◆礼儀作法、長幼の序、人間教育等を教える週一回のホームルーム実施
を掲げています。
コストがかかるといわれる理科実験教室を設置し、現在では、全29校のうち22校に理科実験室があり、小1から小6まで約1800人が受講するとのこと(2005年12月読売新聞)。
差別化のしにくい業界でのこうした試みは、英進館の大きな特徴の1つです。
コストがかかるといわれる理科実験室も、ペイしなければ、継続して提供できないわけで、これまで20年実施してきたノウハウの蓄積と受講者数の増加を達成できれば十分ペイできるということでしょう。
同じ読売新聞の誌面では、教務部長のコメントとして
「難関中学の入試は、教科書の知識だけでは対応できない問題が増えており、問題にどんな規則性が隠されているか見抜かなければならない。それには、日ごろから、五感を使ったトレーニングが必要」
とのコメントがあるが、2005年からは「小3以上の塾生は全員受講」、いずれは「全学年で全員受講とする考え」を表明しているところをみれば、コスト対策も抜かりなく進んでいるようだ。
さらに付け加えられる特徴としては、東大出身の精鋭教師が中心となり2年の歳月をかけて作成したと言われる「難関私立入試完全攻略本」であろう。
業界では初と言われ、1998年に特許を取得している。
英進館曰く
どんなテキストか気になる向きもあろうが、その後業界内で大きな反響を呼んでいるフシはない。
「分野別・解法別・難易度別」の問題集は塾でも多く使われているだろうし、市販の問題集にも数多くあり、ここでは、問題集の内容がどうこうよりも、「問題集」で特許を取ってしまうその姿勢が英進館らしいということで取り上げた次第。
英進館では、1997年にスタートした現役予備校『英進館高等部』もスタートさせた。
中学入試では四谷大塚と提携して進めてきたわけだが、高校生向けには東進との提携で対応。
現在のIT長者の企業が吸収合併を繰り返して急速に拡大していく手法は目新しくないが、一から作り上げるよりも、提携してノウハウを買った上で、拡大していく戦略は急速に拡大を目指す場合には、非常に現実的な選択であると言える。
最初に述べたが、「合格実績」を売りにするためには、「生徒数」の増加、生徒数の増加を考えれば、対外的にはノウハウを持つ塾との提携をし、塾の内部では、面倒を見てきた内部の塾生を小学から中学、中学から高校の卒業時に、もうワンステップ、次のステージに持ち上げていく、エスカレーターで上げていくのが最短で効率的
な選択になり、その道を英進館は進んでいるといえよう。
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