全教研「躍進を続ける総合学習塾」

ふくおか経済EX 2005

ふくおか経済


地域とともに成長する”密着型”企業たち

生涯を通じてつきあえる“教育総合体”を目指して ㈱全教研

少子化の影響で学習塾業界は大きな転換期にある。

福岡県下を中心に山口、佐賀、長崎、大分で教室を展開している進学指導の全教研は、こうした動向の中で新しい市場の開拓を積極的に進めている。

中垣一明社長は「有名校への進学率だけを競う時代は終わった」と個別指導や才能開発講座などにも力を入れ、「自ら学ぶ力を身につける」ことを企業理念の大きな柱としている。


新本社ビル完成を機にさらに充実した学習環境を提供

昨年6月に福岡市中央区赤坂に完成した本社ビルは約500人を収容できる教室を備え、日本速読速脳協会という関連会社の事務所も入居する。全教研での授業形態は集団授業が中心だが、現在力を入れているのが個別指導。

新本社ビルの3階は個別指導専用のフロアとし、福岡市の中心地という立地を生かして生徒数の増加を目指している。一人ひとりに合ったペースで指導できる個別指導は、友人たちと切磋琢磨することで伸びる集団授業と併用することで、さらに高い学習効果が期待できる。

現在、独立して個別指導教室を展開しているのは4ヵ所だが、2年後には10ヵ所程度にまで増やす計画だ。
 
また、インターネットを使った事業展開にも積極的。インターネットを利用した遠隔個別指導を強化しているほか、ネット上で志望校の合格判定ができる試験サービス「E-EXAM」、インターネットを通じて英語の会話から語法までを勉強できる英語教育ツール「eZ-EDO」を03年から導入している。
 
さらに小学生向けの才能開発講座も充実。これは学校の授業内容と両立しながら、楽しみながら勉強の面白さを体験してもらうことを目的としたもの。小学生から社会人までが通う「速読講座」、パズルを使って数量・図形などをイメージする「パズル道場」、小学校低学年から数学的センスを育成する「ジュニア思考の算数」、実験に重きを置いて創造力を養う「理科実験」、書く力を育てる「読書・作文教室」、楽しく英語にふれることをモットーとした「児童英語」などを開講。

昨年度からは「ロボット教育講座」もスタートし、パソコンのプログラミングを含めてロボット製作に必要な知識を学ぶ高度な教育内容は早くも注目を集めている。


本年度は高校部を強化小・中・高3本柱の確立へ

05年度の大きな目標は高校部の充実だ。全教研は小・中学部で高い実績をあげているが、こうした受講生たちが高校部にまで継続する率は低い。そこで、この春からスタートするのが大学受験サポートシステム「Z-UP」。

これまで培った学習システムのノウハウを生かし、独自のサポートシステムで難関大学の現役合格を目指すものだ。

まず、「中学時代から大学現役合格に向けた指導を」という声に応えてできたのが中高一貫教育専門課程。

中高一貫の有名私立校に通う生徒を対象に、中1からの6年間、実践力や応用力を身につけるための質の高い指導を行う。また各地の優秀な公立高校や私立高校の生徒を対象に、高校3年間で着実に学力を伸ばすための新ライブ授業システムも開始。

大学受験において高い実績を誇るアップ研伸館、および東進衛星予備校との提携を通じて、教育の本質を捉えニーズに先行した、高い次元の教育サービスを提供する。

現在の高校部には約1700人が在籍しているが、将来的には5000人程度を目標としている。
 
今後は年齢にとらわれず生涯を通じて学習することも重要となってくる。そうした潮流にいち早く対応すべく、大学生向けの就職支援プログラムや、資格取得を目指す教育ソフトの開発も検討している。

子どもたちの学びのセンスを無理なく育て、学ぶ楽しさを実感できる才能開発講座。全教研では通常講座だけでなく充実した専門講座でトータルなサポートを展開している。


教室外の活動で自ら学び考える姿勢を人間性を育成する場所へ

全教研は、中垣社長の父であり福岡県立聾学校の教師であった一也氏が、60年代に県立学校の教師たちとボランティアで始めた小学生向けの日曜講座に端を発する。

こうした教育的風土を受け継ぎ、進学実績を競うだけの学習塾ではなく、生涯を通じてつきあえる“教育総合体”を目指している。そのため人間性の教育にも重きを置き、さまざまな教室外活動にも取り組んでいる。卒業後も気軽に遊びに来られるような雰囲気づくりを大切に、勉学と人間性の両方を育成することが大きな教育方針となって
いるのだ。

※全教研Z-UPでは、生徒一人ひとりの「大学受験現役合格」をサポートするため、「学校進度に常時先行型のカリキュラム」「ポイントがつまったテキスト」「予習前提の徹底解説型授業」に加え、自習室や質問コーナーなど、気持ちよく学べる学習環境を整えている。


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